ごあいさつ
東埼玉病院 呼吸器病センター センター長
青山 克彦
当院は昭和19年に埼玉療養所として創設以来、呼吸器疾患部門、難治性疾患部門、機能回復部門の三部門を柱として主に 慢性疾患の患者の皆様に専門的な医療を提供してまいりました。
その柱の1つである呼吸器疾患部門が平成25年4月に呼吸器病センターとして新たにスタートしました。

呼吸器疾患部門のうち呼吸器内科は結核のほか呼吸器感染症や慢性呼吸器疾患、またエイズ診療の中核拠点病院としての役割を担って今日に至っております。 呼吸器外科は平成17年に創設され呼吸器外科学会基幹施設として呼吸器外科領域一般の疾患における外科治療成績を積み上げて参りました。
呼吸器病センターとしては、腫瘍グループ、感染症グループ、慢性呼吸器疾患グループに分け、それぞれのグループの専門性の向上を図り 診療・研究・教育体制の充実と地域連携の推進を目指しています。
呼吸器疾患基幹施設としてさらに皆様のご要望にこたえてゆきたいと考えております。

呼吸器病センターの特徴
特徴1
日本呼吸器学会の認定施設であり、学会が認定する指導医と専門医を擁し、呼吸器疾患全般について診療が行えるとともに 呼吸器専門医の養成機関の役割を果たしています。 結核病棟を有する数少ない医療機関の一つであり、近年減少が著しい結核診療を行っています。 また、埼玉県のエイズ中核拠点病院であり、県内では最も多くのHIV症例の診療を行っています。
外科系では呼吸器外科学会認定の呼吸器外科基幹施設です。基幹施設とは呼吸器外科学会認定の指導医を擁し、 3年連続で75例以上の呼吸器外科手術を実施している施設を示し、埼玉県内で7施設が認定されています。

特徴2
呼吸器病センターでは内科系常勤医師は6名で、初診外来は月曜から金曜の午前中に受け付けています。 呼吸器外科スタッフ6名(常勤呼吸器外科専門医2名、非常勤呼吸器外科専門医2名、呼吸機能障害認定医3名)で 診療に従事し、休日を含め毎日回診を行っています。
呼吸器外科専門医は全国で1000名あまりしか認定されておらず、4名以上の専門医を有する施設は埼玉県内でも限られています。 周術期の患者は病状が不安定なため、充分なスタッフを有していることが安全な診療を行うために大切であると考えています。

特徴3
内科系と外科系医師が同じ病棟で診療し、合同で症例検討を行っています。従って内科治療から外科治療まで連続した治療を提供することが可能です。 また、50床のリハビリ病棟を有し、豊富なスタッフ(5名のリハビリ医、10名の理学療法士、8名の作業療法士)が周術期の呼吸器リハビリをサポートしています。
専門スタッフによる呼吸リハビリを行うことで、たとえば術後肺炎などの合併症の発生率を減少させることができます。 また、術後の呼吸機能評価(6分間歩行試験)を行うことで在宅酸素療法の適応を決定しています。 これにより、退院後自宅でADL(日常生活動作)が向上し、酸素消費量が増加したときに低酸素血症になることを予防できます。 様々な呼吸器疾患の進行による呼吸不全に対しては、入院での在宅酸素療法の教育と治療導入を行います。 当院で呼吸機能障害の身体障害申請書類の作成が可能です。

特徴4
肺癌診療では、初診から1ヶ月以内の手術を原則としています。T期肺癌に対しては胸腔鏡併用手術を、 縦隔リンパ節転移を有する肺癌に対しては胸骨正中切開拡大リンパ節郭清を含む集学的治療を行っています。 嚢胞性肺疾患(気胸など)や感染性肺疾患(非結核性抗酸菌症、肺アスペルギルス症、膿胸など)に対する外科治療の診療実績も豊富です。

特徴5
常に最先端の医療を行えるよう学会参加を積極的に行い、臨床系学会活動を活発に行っています。 内科系では日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本肺癌学会、日本結核病学会、日本内科学会、日本エイズ学会、日本アレルギー学会、 日本感染症学会などの学会で活動しています。 また外科系では、日本呼吸器外科学会、日本外科学会、日本胸部外科学会、日本臨床外科学会、日本気胸・嚢胞性疾患学会等で多数の演題を発表しています。

特徴6
胸部異常陰影精査のための気管支鏡検査は週2回行っています。検査は入院で行い、肺癌が疑われる場合は病期を決めるための全身検索が同時に行えます。 通常はご紹介いただいた日から2週間以内で検査を受けていただけます。
その他術前検査としてCT、MRI、核医学検査(肺血流シンチグラフィー・骨シンチグラフィー・心筋シンチグラフィー)、 心エコー、スパイログラフィー検査を行い、必要時にはPET-CT検査をさいたま
セントラルクリニックと提携して行っています。
また、肺癌に対する放射線治療を春日部市立病院・三愛病院ガンマナイフセンターと提携して行っています。

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